排水性舗装とは   (高機能舗装・低騒音舗装とは)

排水性舗装を施工した道路

○排水性舗装の定義

排水性舗装とは、空隙率の高い多孔質なアスファルト混合物(以下、排水性混合物)を表層または表層と基層に用い、排水性混合物層(以下、排水機能層)の下に不透水性の層を設けることにより、排水機能層に浸透した水が不透水性の層の上を流れて排水処理施設に速やかに排水され、路盤以下へは水が浸透しない構造としたものである。

なお、空隙率の高いアスファルト混合物を用い、路盤以下へ水が浸透する構造とした舗装として透水性舗装がある。透水性舗装は都市域の歩道において既に多くの施工実績がある。これまでは交通量の多い車道に用いることはあまり無かったが近年車道に採用された事例が幾つかある。


○排水性舗装の機能

 □車両の走行安定性の向上

  ・雨天時のすべり抵抗性の向上(ハイドロブレーニング現象の緩和)

  ・走行車両による水はね。水しぶきの緩和による視認性の向上

  ・雨天夜間時におけるヘッドライトによる路面反射の緩和

  ・雨天時における路面表示の視認性の向上

 □沿道環境の改善

  ・車両走行による道路交通騒音の低減(エンジン音や、エアポンピング音を空隙内に吸収する)

   最近では低騒音舗装ともいわれるようになり都市部での需要があります。

   排水性舗装による交通騒音低減効果について(当社測定データ)

  ・沿道への水はね抑制


○適用例

 ■積雪寒冷地

  排水性舗装は寒冷地では雪解け水等が排水機能層内に浸透して凍結したり、雪がシャーベット状になりやすいので採用には注意を要します。北海道等の積雪寒冷地でも施工されていますが、この場合 凍結抑制及び骨材飛散抵抗性等を付加する必要があるため、現在も研究がなされています。

降雪時には状況によって排水性舗装箇所だけに雪が残る場合もあること、タイヤチェーンの使用により空隙詰まりが早く進行することがあることが報告されています。

適用にあたっては施工事例などを参考にしたり、各種融雪工法と併用するなどして適切に実施管理する必要があります。

    参考:ロードヒーティング

 ■橋梁部への適用

  橋梁部の施工には、防水・排水処理をしっかり施してあれば排水性舗装も適用できます。現在は薄層で施工することが可能なので、こうすることにより死荷重を軽減することができます。

寒冷地では塩カルによる塩害が起こりやすいので、施工後の維持までをふまえて検討すると良いと思います。

 ■空隙詰まりを生じさせやすい箇所への適用

  空隙詰まりは、塵埃等により生じるため、タイヤチェーンが用いられている積雪寒冷地や土砂をタイヤにつけた車両が多い道路などでは機能の低下が通常の箇所よりも早くなる恐れもある。このような箇所には、機能回復車(圧力をかけた水を舗装面に吹付け、泥状になった塵埃と水を吸い取る機能がある)をもちいて、施工直後とほぼ同等な機能を発揮できるようメンテナンスすることもできます。


○骨材の飛散防止策

 仕様箇所により排水性混合物の骨材の飛散が懸念される場合は、骨材飛散防止のため、トップコートを行うことがある。

  トップコートは施工後の混合物表面に樹脂を散布(吹付け)するもので、アクリル系、エポキシ系などが用いられている。

  このトップコートを施すことにより、排水性舗装の目詰まりがしにくくなるとい研究もなされています。

トップコートを施した排水性舗装面

〜このページは2004年3月一部更新しました〜

  

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